バレーの試合中に、右手小指のPIP関節(第2関節)が脱臼し、指が外側を向いた状態の患者さんがいらっしゃいました。
レントゲンを撮ると、小指の第二関節から外側に曲がり、関節の位置もずれてしまっていることが分かりました。手術が必要になるかもしれないほどの脱臼でした。しっかり麻酔をかけて、整復を行うことになりました。
ポキポキと、音がします。骨はもちろん、腱や靱帯にも意識を向け整復します。
これまでの手術の経験と、指先の感覚で整復術を行います。
再度、レントゲンを撮り、関節が元の位置にきれいに戻っていることをしっかり確認して整復は終わります。
伸びてしまった腱や靱帯が不安定なため、薬指と一緒にしっかりテーピング(バディテーピング)します。
患者様もレントゲン画像を見て、大変喜んでいました。
この状態を放っておいたり、適当な整復を行うと後遺症が出現したりすることもあります。受傷後はできるだけすぐに医療機関を受診する事をおすすめします。
とりあえず、手術にならずに済んで良かったですね。